【雑草対策の決定版】暮らしを快適にする草を枯らす方法と基本知識まとめ

暮らしを快適にするために必要な雑草対策は、美しいお庭を保つために避けて通れません。

しかし、多くの方はどんな方法で処理をしたらいいのか、どんな時期にしたらいいのか、正確なことがわからないことも少なくないでしょう。

そこで、この記事では、有効な雑草対策とそれぞれのデメリットなどを紹介し、あなたの家の大切なお庭を守る方法をお知らせいたします。

ネット上には一見正しそうに見える内容でも、実際は少し危険な対策方法も紹介されていたりしますので、より正確にお庭の雑草対策をしたいと考える方は、ぜひこの記事を確認していってくださいね。

知っておくべき庭に生える2種類の雑草

雑草は大きく2つに分類されます。

一年草
多年草


まずは、それぞれの特徴を知ることから始めましょう。

一年草

芽を出してから一年以内に枯れる植物を「一年草」といいます。
処理をするときに、簡単に根っこごと抜けるのが特徴。

花が咲くまえ(=種子を作るまえ)に処理をすることで、簡単に増殖を防ぐことができるため、問題を起こすことが少ない雑草といえるでしょう。

以下の植物が一年草に分類されます。

アカザ
アレチウリ
エノコログサ
オオブタクサ
オヒシバ
カヤツリグサ
カラスノエンドウ
コニシキソウ
スズメノテッポウ
ナズナ
ハコベ
ホトケノザ
ブタクサ
ブタナ
ホトケノザ
メヒシバ

など

多年草

多年草は毎年花を咲かせる植物。
花が枯れても地中に残った根は枯れず、それが再び成長していきます。

特徴としては、雑草が抜けにくい、抜くと根っこが切れた、根っこと一緒に根茎(地表や地中をはっている根のような茎のこと)がついてきたなど、処理のしづらさがあります。

多年草を完全に取り除くことは困難で、一度出てきたら最後、毎年雑草に悩まされることになってしまうので要注意です。

対策としては、見つけるたびに頻繁に取り除き光合成できないようにすること。
これを繰り返すうちに地中に隠れた茎や球根が小さくなっていき消滅します。

以下の植物が多年草に分類されます。

アカツメクサ
オオバコ
カキドオシ
カタバミ
クズ
シロツメクサ(クローバー)
スギナ
スミレ
セイタカアワダチソウ
セイヨウタンポポ
ゼニゴケ
チカラシバ
チヂミザサ
チドメグサ
ドクダミ
ハルジオン
ヨモギ

など

一年草にしろ、多年草にしろ、雑草であることには変わりません。

土の養分や水分を奪ったり、日当たりを悪くして他の植物の成長を妨げたり、害虫や病原菌の温床になったりとお庭にとってはデメリットばかりです。

入念な対策をするようにしましょう。

雑草対策に有効な時期

一年草も多年草も、それぞれの成長サイクルにあわせて除草することで効果を最大化させることができます。
雑草駆除に適した時期は大きく3回に分けられます。

・6月〜7月
・9月〜10月
・11月〜12月


6月〜7月は、雑草が成長しやすい時期ですので、そのタイミングで生い茂るまえに除草することでその成長を妨げることができます。

9月〜10月は、夏に最盛期を迎えた雑草の成長が衰える時期です。
そのタイミングで除草してしまいましょう。

11月〜12月は、翌年の雑草が発芽を迎える時期。
これを阻止することで、翌年以降の雑草対策ができます。
ちなみに、一年草の場合、12月になると成長が止まって、そのまま枯れていきます。

「夏が始まるまえ」と「秋の終わり」または「冬のあいだ」と覚えておけば、タイミングを逃すことなく除草ができます。

雑草対策として有効な手段

ここからは具体的な雑草対策をご紹介いたします。
11の対策がありますので、ご自身のお庭にあったものを試してみてください。

1.草むしりをする

雑草対策として、もっともベーシックな方法です。
手作業でもいいですし、シャベルやカマなどを使ってもかまいません。

この方法は手軽にできる反面、労力がかかるため、腕や腰が痛くなったり、炎天下の作業で熱中症になったりするケースもあるため作業の際はご注意ください。

2.重曹を使う

水に溶かした重曹を庭に撒いて雑草を枯れさせる方法。
除草剤と違って、ペットや子どもがふれても安心なので、薬剤を使いたくないという方にぴったりの方法です。

草むしりと併用して、草むしり後に重曹を散布するという方法がおすすめ。
ただし重曹はその成分が雑草に浸透しにくいという特徴があるため、思ったほどの結果を得られないというケースも少なくありません。

安全だけれど、雑草の根っこまで枯らすことは難しい方法です。

除草剤を使用する

除草剤は農薬の一種です。
重曹にくらべ、雑草を枯らす力が強いのが特徴。

ただし、雑草以外の植物が生えているお庭には基本的に使用が不可、ペットや子どもがいるご家庭でも万が一のことを考え使用は控えた方が無難です。

使用の際は、農薬を吸いこまないように専用のマスクをするなどの対策も必要なうえ、一度の散布ですべての雑草がなくなるわけではないので、定期的な散布をする必要があります。

近隣の草花にも悪い影響をあたえてしまい、ご近所トラブルになるケースも少なくないため、使用の際は細心の注意を払ってください。

4.砂利を敷く

雑草対策として広く知られている砂利敷き。
一見、簡単にできると思われがちですが、ただ砂利を敷いただけでは雑草対策にはなりません。

「敷いた砂利のあいだから雑草が生えてきてしまい逆に大変になった」というケースも少なくないため、安易に試してみる方法としてはリスクが高すぎます。
また、木の根元で使用すると熱で木自体が傷んでしまいますのでご注意ください。

5.ウッドチップを敷く

砂利の代わりにウッドチップを敷く方法も、雑草対策としてよく知られています。

こちらも一見、手軽な方法に見えますが期待通りの結果になることは少なく「せっかく苦労してウッドチップを敷いたのに、すぐに雑草が生えてきた」というケースも少なくありません。

また、ウッドチップは越冬のため虫が集まりやすいという特徴もあるため、虫の害に悩まされてしまうことも考えられますので要注意です。

6.固まる土(マサド)や防草砂を敷く

真砂土(マサド)は自然素材であり水をまくだけで固まるという性質を持っています。
そのため、手軽に雑草対策ができることで知られています。

一方で、この素材はコンクリートに比べると耐久性が低いため、車やバイクが通る場所では簡単に割れたり削れたりてしまいます。

維持管理がしづらい特徴があるので、長く綺麗なお庭を保ちたいという方にはあまりオススメできる方法ではありません。

7.防草シートを敷く

除草シートは、ホームセンターやネット通販などで簡単に手に入ります。
価格や性能もさまざまで、安価で薄手のものから値は張りますが厚手で耐久性の高いものまで選択肢が多いのが特徴です。

お庭に除草シートを敷く場合、まずは今ある雑草をすべて抜いて地面を平らにする必要があります。
そして、庭の端から端までしっかりと覆いずれないようにピン留めしてください。

シートの購入自体は簡単ですが、本格的な施工作業になるため、不慣れな人にとっては手間のかかる作業になってしまいます。

8.人工芝を敷く

人工芝をお庭に敷いて雑草対策することで、雑草の光合成を阻止することができます。
水捌けも良いため、水たまりができにくいというメリットもあります。

しかし、その一方で人工芝にはさまざまなデメリットもあるため注意が必要です。
おもなデメリットは以下の4つ。

・光の遮断率がものによってまちまち
・費用がかかる
・夏は熱がこもりやすい
・撤去が大変


人工芝の費用の目安は1畳分で約4,000円ほど。
DIYすることも可能ですが、準備や作業も大変なため、気軽にできるものではないことを頭に入れておきましょう。

9.芝生にする

庭全体を芝生にするという方法は人工芝以上におすすめ。
芝生が庭を覆うことで、雑草の種が土に根づくのを防ぎます。

お庭も華やかになりますし、お庭で安全に遊ぶこともできるのでペットや子どもがいるご家庭でもおすすめの方法です。
デメリットがほとんどない方法ですが、こちらの方法は簡単にDIYできるものではないというのがネックになってしまいます。

10.レンガやタイルを敷く

庭をレンガやブロックで覆うことで、雑草を生えにくくするのも1つの手です。
オシャレな雰囲気も出せるうえ、庭全体を覆わずに植物と組みあわせ理想のお庭にカスタムすることができるためオススメの方法になっています。

ただし、こちらもDIYでは難しいのがネックです。
「こんなデザインにしたい!」というアイデアはあるけど、実行に移せない方も多いのではないでしょうか。

11.コンクリートを敷く

若干パワープレイともいえる方法ですが、確実な雑草対策の1つです。
雑草は生えてこなくなるけれど、お庭が殺風景になってしまうというリスクがあります。

また、夏場は熱がこもりやすいというリスクや、きちんと排水を考えた設計にしなければお庭に水たまりができてしまうリスクがあることを念頭に入れましょう。

もちろんDIYでは難しい対策ですので、こちらも専門の業者に相談する必要があります。

注意すべき間違った雑草対策

他にもネットで紹介されている雑草対策はいろいろありますが、そのなかでもとくに注意しなければいけないものが2つあります。

・熱湯を使用する
・塩を使用する


どちらもよく見かける方法ですが、安易に試すのはNG。
これらは植物を枯らせるのに効果的である反面、土にも大きなダメージをあたえてしまう危険な方法でもあります。

熱湯や塩で傷ついた土は、二度と元に戻すことができません。
今後、お庭で花や木を育てることが困難になってしまうため、安易にこれらの方法をとるのは控えた方が無難といえるでしょう。

また、塩は地中の配管を傷つける恐れもあるため、将来的に漏水などが起こる可能性が出てきてしまいます。
そうなった場合、雑草以上のトラブルに悩まされることになってしまうため、あまりオススメできません。

安全に確実に除草するためにはプロに相談を

ご家庭のお庭の雑草対策にはさまざまな方法がありますが、それぞれに対してデメリットも存在します。
また、人によって除草の目的も違うため「どの方法が一番良い」ということも言えません。

今後、一生、庭に木や花を植えないという方でしたらコンクリートで埋めてしまうのも1つの手ですし、今は難しいけど今後、家庭菜園をしたいと考える方は定期的な草刈りや草むしりをすることが正解と言えます。

もちろん、オシャレなお庭を楽しみたい方はレンガやタイル、ウッドチップなどでオシャレにデコレートするのも正解です。

このようにお庭に対する考え方は千差万別、百人十色ですので、まずは「自分にとってなにが最優先なのか」ということを考えてみましょう。
その際は、プロの業者のアドバイスを聞くとよりスムーズに方向性が定まってきます。

まとめ

自分で対策をするのもいいですが、お庭の将来のことを考えるならば業者を利用することをお勧めします。
岡山県でオススメ業者はこちらの記事も参考にしてくださいね。

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