庭木の伐採は、庭を綺麗に保つために必要な作業です。
しかし、庭木の大きさによっては、専門業者の助けがないと伐採が難しい場合があり、思ったよりも依頼の費用が高くて困っている人も少なくありません。
本記事では庭木伐採の依頼費用を削減できるポイントや、安全に自分で庭木を伐採するコツを解説します。
庭木伐採の費用相場についても解説しているので、庭木の伐採にお悩みの人はぜひ最後までご覧ください。
庭木伐採の費用相場

庭木伐採は木の大きさや追加プランの有無によって、大きく値段が変わります。
庭木伐採の費用相場は以下のとおりです。
プラン | 費用相場 |
低木(3m未満) | 3,000~9,000円 |
中木(3~5m) | 8,000~20,000円 |
高木(5m以上) | 15,000~30,000円 |
抜根 | 10,000~95,000円 |
庭木処分 | 3,000~30,000円 |
伐採した後に庭木の切り株が残っていると、シロアリなどの害虫の住処になってしまうため、大きな庭木を伐採する場合は抜根のプランもセットに考えると良いでしょう。
庭木処分の金額は、処分する枝や根の量が多ければ多いほど金額も高くなるため、高い庭木の処分を依頼する場合は注意が必要です。
庭木伐採の費用を削減する3つのポイント

木の大きさによっては、庭木伐採の依頼費用が高い金額になってしまうため、プロに依頼するのをためらってしまう人も珍しくありません。
しかし、伐採の依頼をする前にいくつかの行動を試してみることで、専門業者への依頼費用を削減できます。
ここでは、庭木伐採の費用を削減するポイントを3つ紹介します。
庭木の伐採は放置すればするほど費用がかかる傾向にあるので、以下のポイントを実践して、早めに庭木伐採を計画してみてはいかがでしょうか。
1.複数の業者から見積りを取る
専門業者に見積りをお願いする際には、一つの業者に依頼するのみならず、複数の業者に見積りを依頼するように心がけましょう。
複数業者からの見積りを確保しておくことで、依頼内容における相場観が把握できるだけでなく、費用を安くするための交渉材料としても使用できます。
逆に他業者の見積りがないと、値下げ交渉をするために効果的な根拠を提示するのが難しいため、値下げ交渉しても無駄な労力になってしまうことがほとんどです。
2.補助金を利用する
地方自治体によっては、台風や大雨などで自然災害に発展してしまう「危険木」だと見なされた場合、補助金を活用できるケースがあります。
危険木の補助金を受け取る対象となる人の条件は、以下のとおりです。
- 危険木が存在する土地を所有・占有・管理をしている人
- 危険木の伐採許可を所有者から受けている人(土地所有者以外の場合)
神奈川県葉山町では補助対象経費の1/2(上限10万円)、京都府京都市では補助対象経費の3/4(上限10万円)であるなど、地方自治体によって補助金額や適応条件が異なります。
補助金を利用する際には、事前に申請する予定の自治体が実施している内容を確認しておくと良いでしょう。
3.事前に自分で庭木伐採作業をする
事前にある程度、庭木の伐採作業を実施することで依頼費用を削減できます。
ただし、一般人が安全に庭木を伐採できる範囲に注意して実施しないと、事故やケガのリスクが高くなってしまうので注意が必要です。
傾斜や足元の段差が激しい場所に庭木が生えている場合、一般人が安全に庭木を伐採するのは難しいため、無理して作業せずに専門業者へ依頼するように心がけましょう。
【費用削減になる】自分で庭木伐採するコツを徹底解説

自分で庭木を伐採することは、依頼作業の費用削減に効果的です。
しかし、庭木伐採のコツを把握していないと、時間と労力が大きくかかってしまうため、「時間をかけて作業したけど、その労力に見合う効果が得られなかった」という事態に陥ってしまいます。
ここでは、自分で庭木伐採するコツを4つの項目ごとに解説します。
短時間で大きな費用削減効果を生むためにも、以下のコツを実践してみてはいかがでしょうか。
自分で庭木伐採できる範囲を判断する
庭木を効果的に伐採するためには、一般人が安全に伐採できる範囲を把握することが大切です。
一般人が安全に伐採できる範囲は以下のとおりです。
- 木の高さは3mまで
- 幹の直径は20cm以下
- 周辺に建物がない
- 足元が安定している
特に周辺に建物がある場所だと、木を倒した時に建物に被害を出してしまう恐れがあるので注意しましょう。
範囲外の木の場合でも、低い部分の葉をあらかじめ伐採しておくと、庭木処分を安くできるのでおすすめです。
伐採に必要な道具を事前にそろえておく
伐採に必要な道具は以下のとおりです。
- ノコギリ・チェーンソー
- 剪定バサミ
- ロープ
- シャベル
- ゴミ袋
- ガムテープ
- 軍手
- ほうき・ちりとり
ノコギリやチェーンソーをあらかじめ持っている場合は、道具をそろえる費用はそんなに高くない傾向が強いため、伐採作業に挑戦してみることをおすすめします。
逆にノコギリやチェーンソーを持っていない場合は、初期費用を安く抑えることが難しいため、伐採したい庭木が複数あるか確認してから、購入を判断すると良いでしょう。
伐採に適切なシーズンを把握する
庭木伐採をする際には、なるべく冬シーズンの間に作業を実施することをおすすめします。
冬は空気が乾燥しているので木の水分量が少なく、木の重量が軽いです。
また、冬の間は木に葉がない場合も多いため、伐採しやすいだけでなく、伐採後のゴミが少ない利点があります。
専門業者に依頼する際にも、冬の方が庭木処分費用を抑えやすくなるので、冬シーズンの間に庭木の伐採を済ませてしまうと良いでしょう。
伐採した庭木の処分方法を決めておく
伐採した庭木を自分で処理できると、庭木処分費用がかからなくて済むため、伐採した庭木の処理方法を確認しておくと良いでしょう。
地方自治体によっては可燃ごみとして処分できる可能性があるので、伐採した庭木を普通の家庭ごみと同様に、ゴミ集積場で回収してもらえます。
ただし、可燃ごみで捨てる場合は大きさに制限があり、自分で庭木をカットして小さくするなどの手間が発生する可能性があります。
ゴミを回収してもらえない事態にならないためにも、事前にゴミ回収の条件を確認しておくことを心がけましょう。
庭木伐採前にチェックしたい!安全対策チェック一覧

大きな庭木を伐採する際には、庭木の予期せぬ倒壊や伐採道具のトラブルにより、ケガや事故を招く危険性があります。
ケガが事故に合わないためにも、庭木を伐採する前には、以下の安全対策項目をチェックすることを心がけましょう。
- 自分で木を切るときには十分なスペースを確保する
- 切った木を捨てるときはゴミの区分を確認する
- 風が強い日は作業をしない
- 木を倒す方向を決めておく
木を倒す方向に建物がないかを確認することは、周りの建物を傷つけないためにも大切です。
また、庭木を伐採する手順に少しでも不安を感じる人は、安全のためにも専門業者に依頼することをおすすめします。
まとめ

本記事では庭木伐採の依頼費用を削減できるポイントや、安全に自分で庭木を伐採するコツを解説しました。
庭木伐採費用は木の大きさや周辺の状況によって大きく変わるため、専門業者に見積りをもらうことが大切です。
また、自分で庭木を伐採することで依頼費用を削減できますが、大きな庭木の伐採は高い危険性がともなうので、無理せずに専門業者に依頼することをおすすめします。
お得に庭を綺麗に保つためにも、本記事の情報を参考に、庭木の伐採費用を少しでも安く抑えてみてはいかがでしょうか。