紫陽花(アジサイ)は、梅雨の時期に青や赤・ピンクなどの美しい花が咲くことで知られている、日本では馴染み深い初夏を代表する花の1つです。
アジサイは生命力が強い花であるため、どんな土地でも咲きやすい特性がある反面、手入れをこまめにしないと、大きくなりすぎてしまうことも珍しくありません。
この記事では、庭にアジサイを植えている人は知っておきたい、アジサイの剪定に関する情報を解説します。
アジサイを剪定しないとどうなるの?

アジサイは枝がどんどん伸びてしまう植物であるため、剪定しないと以下のようなデメリットが生じてしまいます。
- 古い枝ばかりになり花付きが悪くなる
- 枝が密集してしまい、風通しが悪くなることで病気になりやすくなる
- 形が乱れて、見栄えが悪くなる
- 老化した枝が多くなり、成長が鈍くなる
アジサイが大きくなりすぎてしまうと、大きく成長し他の植物に影響を与えるだけでなく、綺麗に花が咲かなくなる原因にもなり得ます。
毎年きれいにアジサイが花を咲かすには、適切な時期と方法で手入れをすることが必要不可欠です。
アジサイの剪定時期とは

アジサイにおける、最適な剪定時期は開花から1ヵ月経過したくらいである、6月下旬~7月ごろだといわれています。
6月下旬から7月のアジサイは、花を咲かせた後に実をつけようとしている段階であり、いずれ実になる咲き終わった花を切ることで、来年に花を咲かせるためのエネルギーを温存できます。
また、アジサイへのダメージを気にするのであれば、1〜2月に実施するとよいでしょう。
1〜2月はアジサイにとって落葉期に当たる時期であり、アジサイが休眠している状態であるため、枝を切ってもダメージを与えにくいです。
アジサイの剪定方法をシーズン別に解説

アジサイの剪定を成功させるには、時期に応じて適切な方法で剪定することが大切です。
ここでは、アジサイの剪定方法を夏(6月、7月)と冬(1月、2月)、2つのシーズン別に解説します。
剪定に必要な道具も紹介しているので、挑戦したい人は参考にしてみてください。
剪定に必要な道具
必要な道具は、以下のとおりです。
- 剪定ばさみ:細い枝や花がらを切るのに使用します。握りやすく、よく切れるものを選ぶと手が疲れにくいです。
- 刈り込みばさみ:茂った葉や複数の枝をまとめてカットするのに使用します。大きめの株や庭植えのアジサイに使用するとよいでしょう。
- 軍手またはガーデングローブ:手を保護するために使用します。作業しやすい滑り止め付きがおすすめです。
- 消毒用のアルコールや殺菌剤:ハサミを使用する前後に消毒すると、病気の感染予防になります。
- ゴミ袋:切った枝や葉を回収するのに使用します。
小さいアジサイであれば、剪定ばさみだけでも作業できるため、一般人でも作業しやすい傾向があります。
ただし、大きめの株や庭植えのアジサイは、複数の道具を使用するので、専門業者に依頼することをおすすめします。
夏の剪定(6月、7月)
夏の剪定は、「来年に花を咲かせるためのエネルギーを温存できる状態にする」ことを目的としています。
咲き終わった花の下部分に花芽を確認したら、約2cm上の部分を切りましょう。
もしアジサイを小さく仕上げたい場合は、根元から30cmの位置で枝を全て切ります。
ただし、上記の剪定方法は花芽を全て除去してしまうため、来年は花が咲かない点には注意しましょう。
冬の剪定(1月、2月)
冬の剪定は、「栄養がアジサイの株全体に行き渡るような状態にする」ことを目的としています。
夏に剪定した場合は、剪定した節の下に花芽を発見したら、約2cm上の部分を切りましょう。
また、細い枝や花芽がない枝、色が薄い枝は切り落としましょう。
失敗しないためにも知っておきたい!アジサイを剪定する注意点やコツとは

アジサイの剪定に失敗してしまうと、かえってアジサイを枯らしてしまう事態に陥りかねません。
失敗を防ぐためには、いくつか注意しなければならないポイントやコツが複数あります。
ここでは、失敗しないためにも知っておきたい、アジサイを剪定する注意点やコツを6つ解説します。
花が咲かなかったアジサイは剪定を避ける
花が咲かなかったアジサイは剪定を避けるようにしましょう。
花が咲いていないにも関わらず剪定してしまうと、来年も花が咲かない可能性が高いです。
花が咲かない原因としては、枝が多すぎる以外にも、日当たり不足や肥料の与えすぎている可能性があるので、環境を改善してあげるとよいでしょう。
剪定する時期を注意する
剪定を失敗する原因のほとんどは、「誤った時期に剪定してしまう」ことです。
3〜5月など誤った時期に剪定してしまうと、これから咲くはずだった花芽を誤って切り落としてしまう可能性が高くなります。
アジサイは生命力が強い植物なので、剪定する時期さえ注意すれば、長期間きれいな花を楽しめるでしょう。
花芽を切り落とさない
剪定の時に花芽を切り落としてしまうと、来年に花が咲かなくなってしまうので注意が必要です。
アジサイの花芽は枝と葉の付け根に生成されるため、剪定時には枝と葉の付け根を注意深く確認しましょう。
植え替えのタイミングは剪定後
鉢植えのアジサイを剪定する場合は、植え替える前に剪定するように心がけましょう。
剪定をした後に植え替えることで、来年に花を咲かせるためのエネルギーをうまく温存できます。
アジサイの毒に注意する
アジサイの葉や茎、花には有毒成分があり、口に入ってしまうとめまいや嘔吐を引き起こす可能性があります。
アジサイの剪定で中毒をおこすことがありませんが、植物の液が体内に入らないように、マスクや軍手をして剪定作業を実施するように心がけましょう。
切り口は清潔かつ斜めにする
切り口から病気が入らないよう、清潔な剪定ばさみで斜めにカットするように心がけましょう。
斜めにカットすることで、水のはけが良くなり、腐敗防止になります。
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まとめ

この記事では、庭にアジサイを植えている人は知っておきたい、アジサイの剪定に関する情報を解説しました。
アジサイが毎年きれいに花を咲かせるためには、適切な時期・仕方で剪定する必要があります。
小さなアジサイであれば、一般人でも気軽に剪定を実施できますが、大きなアジサイの場合は、労力や複数の道具が必要になります。
もし、倉敷市で大きなアジサイの剪定に悩んでいる人がいましたら、プロが丁寧に剪定してくれる「お庭番守」に依頼してみてはいかがでしょうか。