木はきちんと手入れをしなければ、周囲の景観を損なうだけでなく、後々になって手入れが難しくなり、また電線等に当たってしまうリスクも高くなります。
この記事では、高くなりすぎた庭木の剪定方法について解説します。
高くなりすぎた庭木を剪定するために必要な道具

自分で剪定を行う場合、必要な道具は剪定ばさみと剪定用のこぎりです。
また、高所での作業時は脚立も用意しましょう。
剪定ばさみは、両手を使って太い枝を切ることができます。
はさみによって、最大切断径が決まっているので、購入の際は確認しておきましょう。
剪定のこぎりは、はさみでは切れない太さの枝や幹を切りたいときに使用します。
小型のものであっても枝の切断はできますが、刃渡りが長い方が、より楽に枝を落とすことができます。
脚立は、高所での作業の際は必須です。
脚立を選ぶ際は、樹高から自身の身長を引いた高さを目安にして選ぶとよいです。
ただし、木の高さが2mを超える場合は、個人での作業は危険が伴うため、専門の業者に依頼することをおすすめします。
また、切り口を保護するための治癒剤も用意しておきたいです。
治癒剤は、治癒だけでなく殺菌成分を含むものもあり、剪定後の弱りやすい木を保護できます。
基本的にどの薬を選んでも大丈夫ですが、ペーストタイプは、隙間なく塗れるのでおすすめです。
高くなりすぎた庭木の剪定方法

高くなり過ぎた庭木は、高さを抑えて、樹形をコンパクトにする必要があります。
ここでは、高くなりすぎた庭木の剪定方法を解説します。
切り戻し
切り戻しは、伸びすぎた枝を切り落とし、樹形を整えることです。
枝を落とすことでサイズダウンでき、また古い枝を落とすことで、樹勢を良くできます。
切り戻しの際は、まずは仕上げたときの大きさを考えて、決めた範囲から飛び出ている枝を、2分の1から3分の1ほどの長さに切ります。
芯止め
芯止めとは、主幹と呼ばれる、太い幹を切る剪定です。
植物には、生長点という細胞分裂が活発に行われる部分があり、木の場合、主幹に生長点があります。
生長点を芯止めによって切ることで、木の成長を阻害し、高さを抑える効果があります。
ただし、芯止めは木への負担が大きいため、適切な時期や手順を把握した上で行いましょう。
高い庭木を剪定する前に知りたい!安全に切るコツ5選

木の剪定は、樹高が高くなればなるほどに、難易度が跳ね上がり、危険も多くなります。
ここでは、高い木を安全に切るコツを5つ紹介します。
自分で剪定できる庭木の高さは約2mまで
木の剪定は、個人でも行うことのできる作業ですが、高所での作業は怪我をするリスクが高く、また失敗もしやすいです。
樹高2m以上を目安として、それ以上の高さの場合は、無理に個人で行うのではなく、専門の業者に依頼した方がよいでしょう。
硬い木の枝は斜めに剪定する
硬い枝を切るときは、枝に対して斜めになるように剪定しましょう。
枝が硬い場合、枝に対して垂直にはさみやのこぎりを入れると、繊維を無理やり断ち切る形になって、非常に強い力が必要になります。
硬い枝は、木の繊維に沿って斜めに切断して、その後先端の尖った部分を切り落とすことで、スムーズに切れます。
風が強い日は作業をしない
木は風の影響を強く受けます。
葉は風を受けやすく、枝はしなりやすいので、強風の日は作業が難しくなり、怪我のリスクも増大します。
また、強風で脚立が倒れる、落とした枝が強風で飛んでいくといった危険もあります。
伐採前に蜂の巣の有無を確認する
庭木には、時々蜂の巣が作られている場合があります。
もし気づかずに選定作業を行ってしまうと、蜂の反撃による被害を受ける可能性があります。
剪定前は、必ず枝や根本に蜂の巣がないかを確認して、蜂の巣がある場合は先に駆除をしましょう。
また、蜂によっては強い毒性がある場合もあるので、そのような種類の場合は、蜂駆除業者に駆除を依頼しましょう。
スペースを確保してから作業する
木を剪定する際は、必ず広いスペースを確保するようにしましょう。
目安としては、最低限「木や枝が倒れても問題ないスペース」は確保しておきたいです。
自分の身長やメジャーを参考にして、倒れた木や枝が、自身の家屋や周辺の敷地に入らないような作業計画を立てましょう。
業者に依頼すべき庭木とは?
庭木の剪定は個人でも行えますが、以下のような場合は、業者に依頼することをおすすめします。
庭木の高さが2.3m以上
高所での作業を伴う場合、剪定に慣れていない方は、絶対に個人で行わないようにしましょう。
高所での剪定は脚立に乗ったうえで、剪定ばさみや剪定のこぎりを使うので、落下したときのリスクが非常に高いです。
目安として、庭木の高さが2.3mを超えるような場合は、業者に依頼するようにしましょう。
剪定作業に危険が伴う場合
剪定作業は、立地や木の状態によって、怪我の危険が高まります。
- 傾斜地などの、足元が不安定な立地での剪定
- 太い枝を高所から落とすような剪定
- 蜂や毛虫などの害虫がいるような場所での剪定
プロに依頼すれば、安全に配慮した剪定を受けられるため、このような危険が想定される場合は、専門の業者に依頼した方がよいです。
庭木のケアを重視したい
剪定方法を間違えると、木が病気にかかってしまったり、最悪の場合枯れてしまったりします。
庭木1本1本に適した剪定時期や剪定方法があるので、木の健康状態を優先したい方は、木のことを熟知したプロに依頼しましょう。
また、プロに依頼すれば、木ごとに適した剪定方法や管理について教えてもらうこともできます。
まとめ

この記事では、高くなりすぎた庭木の剪定方法や、剪定する前に気を付けたいこと、業者に依頼するべき庭木の状況について解説しました。
高所での作業は、とにかく危険が付きまといます。
取り返しのつかない大けがをする可能性もあるので、少しでも危険が予測できるのであれば、きちんと業者に依頼することをおすすめします。
高木の剪定に困っている方は、「お庭番守」に依頼するとよいでしょう。
「お庭番守」は、岡山県倉敷市にある造園業者で、剪定において多くの実績があります。
また、行っているサービスの幅が非常に多く、お庭にまつわる困りごとのほとんどを相談できるほか、料金体系が明確なので、業者選びに不安を感じている方でも安心して依頼できます。