自宅や自宅のまわりにできると危険な蜂の巣。
蜂に刺された場合、人によとってはアナフィラキシーショックを起こし、最悪のケースでは死に至ることもあるため、即刻取り除く必要があります。
そこで今回の記事では、そんな危険な蜂の巣の駆除方法をご紹介いたします。
どんな道具を使えば良いか、どんな服装で行えば良いかなど、駆除に役立つ知識をお話ししますので、ぜひ駆除時の参考にしてください。
あなたの生活が脅かされないように詳しくサポートいたしますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
蜂の巣を自分で安全に駆除する方法
蜂の巣の駆除方法は、大きくわけて2種類あります。
・スプレータイプの駆除剤を使う方法
・置き型毒エサタイプの蜂の巣駆除剤を使う方法
どちらもホームセンターなどで手軽に買える駆除剤になっています。
駆除のタイミングに注意
蜂の巣の駆除は、蜂の活動が少なくなる夕方〜夜間にかけて行ってください。
昼間の時間帯は蜂が活発に活動しているため危険です。
自身で駆除する際のメリットとデメリット
上記の方法のメリットは2つ。
「費用が安いこと」と「駆除したいタイミングですぐに対応できること」です。
一方で、これらの方法にはデメリットも存在します。
まず、蜂の巣は思っている以上に駆除が困難です。
蜂の巣駆除の経験がない(もしくは少ない)方が自分で駆除しようとすると、蜂に関する知識に乏しいぶん駆除時に刺されてしまう危険性があるのでご注意ください。
また、駆除したつもりが完全に蜂の巣を取りきれておらず、同じ場所に蜂の巣ができてしまうケースも少なくないため、せっかくの苦労が水の泡になってしまうこともあります。
それでも自身で蜂の巣の駆除を行いたいという方は、蜂の巣駆除に適した服装を揃えることから始めてください。
蜂の巣駆除までの流れ
駆除に適した服装をする
蜂の巣の駆除時には白い防護服を着るのが鉄則です。
しかし、一般の方が防護服を持っているケースは決して多くはありません。
そんな場合、防護服の代わりに以下の服装を推奨しています。
・長袖・長ズボン
・フード付きの雨合羽
・軍手(2枚重ね)
・タオル
・厚手の帽子
・マスク
・長靴
いずれにしても、肌を露出せず、服と服のあいだに隙間を作らないことが大切です。
または、すべて白い色のもので統一するようにしてください。
駆除の際に必要な道具を用意する
エアゾール型の殺虫剤
まずはスプレータイプの駆除剤を用意しましょう。
この際に気を付けるポイントは噴射距離の長い殺虫剤を選ぶこと。
蜂の駆除には多くの量の駆除剤が必要です。
1本ではたりないケースも少なくないため、2本以上用意すると安心です。
剪定バサミや長い棒
蜂の巣の撤去作業に使用します。
蜂の巣のまわりを飛ぶ蜂をあらかた処理したら、蜂の巣を切り落としましょう。
ノコギリで切り落とす方法もありますが、刺されてしまわないようにリーチの長いものを用意すると安全です。
赤い光の懐中電灯
蜂の巣の駆除は蜂がおとなしくなる夜間に行います。
そのため、懐中電灯で手元を照らして作業すると安全にできます。
この際には、懐中電灯に赤いセロハンを被せて光を和らげることで蜂を刺激しづらくなります。
可能ならば赤色光の懐中電灯を用意するのもいいでしょう。
ホウキとちりとり
切り落とした巣の残骸や蜂の死骸を集めて処分する際に使用します。
蜂の巣や死骸といえど、万が一のことがないとも限りません。
絶対に手でさわらないようにしてください。
ゴミ袋
切り落とした巣や蜂の死骸を入れて処分するために使用します。
このときに、蜂の巣や蜂の死骸を手でさわらないようにしてください。
蜂の巣駆除の手順
①周囲の蜂に向かってスプレーを噴射する
巣の周囲に殺虫スプレーを噴射します。
このとき、蜂の巣にあまり近付かず距離をおいてスプレーを噴射してください。
また、スプレーを噴射する際には休まずに一気に噴射するのがポイントです。
次の②の項目とあわせてスプレー缶を使い切る気持ちで噴射し続けてください。
このとき蜂が大騒ぎをしますが、そこで手を止めると刺されてしまう可能性があります。
ひたすら噴射し続けて蜂を弱らせましょう。
②蜂の巣に向かってスプレーを噴射する
周囲の蜂の数が減ったら、スプレーを噴射する手を休めずに蜂の巣に徐々に近づき、残りの蜂ごと蜂の巣を狙って噴射しましょう。
ポイントは周囲の蜂を駆除しながらゆっくりと近づくことです。
巣の表面や巣穴に向かってスプレーを噴射し続けてください。
ここでスプレー缶が足りなくなるケースがありますので、予備のスプレー缶の準備もしておきましょう。
③蜂の巣を切り落とす
すべての蜂が動かなくなるまでスプレーを噴射し続けます。
蜂の動きがなくなったあとは、剪定バサミや長い棒などを使って蜂の巣を切り落としてください。
このときも残りの蜂に警戒して、あまり近づきすぎないようにしましょう。
落としたあとの蜂の巣は用意したビニールなどに入れて密封してください。
その際には、ビニールのなかに向かって再度スプレーを噴射してから密封すると安心です。
④周囲の掃除と後片付けをする
周囲の蜂をホウキとちりとりで集めて、蜂の巣同様ビニール袋のなかに入れて密封します。
蜂の巣と同じビニールでもいいですが、蜂が生き残っている可能性もありますので一度密封したビニールを開けるのは危険です。
別のビニール袋に入れることをおすすめします。
⑤蜂の巣を処分する
巣は密閉して廃棄物として出すことになりますが、駆除した蜂の巣は周囲の方にとっても危険です。
万が一のことを考え、まずは専門家に相談することをおすすめします。
駆除のときの注意点
蜂が活発になる時期に注意
家に巣を作る蜂は大きく3種類にわかれます。
蜂の種類によって活発になる時期が異なりますので、それぞれの特徴を覚えておきましょう。
・スズメバチ(通年)
・アシナガバチ(6~8月)
・ミツバチ(2~3月、10~11月)
カッコ内が蜂が活発になる時期です。
この時期はとくに危険ですので、自分では駆除しない方が安全です。
巣の大きさに注意
蜂の巣は大きくなりすぎた場合、自分で駆除することが不可能になります。
目安は一辺が15cm未満の大きさ。
これは、作り始めの状態の巣の大きさであり、大きさは大人の手におさまる程度と覚えておくと良いでしょう。
初期段階の巣ならば、まだ蜂の数も少ないため対応が可能ですが、それ以降になってしまうと働き蜂の数が多くなってしまうため、巣に異変があったときに攻撃してくる蜂の数が多くなってしまいます。
そうなると慣れない人では駆除が困難になります。
初期段階を超えてしまった蜂の巣を見つけた場合、必ず業者に連絡するようにしましょう。
巣がある場所に注意
蜂が巣を作った場所によっても自分で駆除ができるかどうかの判断が可能です。
・自分で駆除可能な場所
軒下、ベランダ、窓際、天井など開放的な場所
・駆除業者に依頼すべき場所
床下、屋根裏、壁の隙間など閉鎖的な場所
とくに屋根裏や床下などは、その場所にアクセスするために家に手を入れることになります。
専門の知識や技術が必要な作業になるため、プロに依頼しないとたとえ蜂の巣を駆除したとしても、家が傷ついてしまうという結果になってしまいますのでご注意ください。
蜂の種類に注意
スズメバチ(危険度★★★)
前述の3種類の蜂のなかでももっとも危険なのはスズメバチ。
基本的に一年を通して危険な状態ですが、とくに6月下旬~10月はもっとも危険な状態になるため駆除は厳禁。
またスズメバチは攻撃性が高いだけでなく、一度刺しても針に毒さえ残っていれば何度でも刺すことができるため、大怪我だけではすまないケースに発展してしまいます。
基本的には時期や巣の大きさにかかわらず、一年を通して絶対に自分で駆除しないようにしてください。
アシナガバチ(危険度★★☆)
アシナガバチはスズメバチに比べて攻撃性が低く、巣を刺激しない限り刺すことはないため、自分で駆除することもやろうと思えば可能です。
ただし、万が一刺されてしまうとおおごとになってしまうことを忘れないでください。
刺された場合、強いアレルギー反応であるアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
巣の大きさがあまり大きくなく、駆除しやすい位置にある場合のみ自分自身での駆除を試みても良いですが、そうでない場合、安全面から駆除業者に依頼することをおすすめします。
ミツバチ(危険度★☆☆)
最後にミツバチですが、こちらは上記2種類の蜂にくらべて比較的簡単かつ安全に駆除できます。
アシナガバチ同様、危害をくわえないかぎり刺すことはありませんが、万が一刺された場合、アナフィラキシーショックを起こす可能性があるため注意してください。
またミツバチは駆除業者でなく養蜂業者に依頼して巣を移動させてもらうということもできますので、状況に応じて対応するようにしましょう。
その他駆除時の注意点
蜂を刺激するのは禁止
家の近くで蜂に遭遇した場合は、落ちついて対処してください。
慌てて手で追い払ったりすることは絶対にNG。
蜂は危険を察知すると、警戒フェロモンを出して仲間を呼び大勢で攻撃してくる習性があります。
そのため、蜂を見かけても焦らず落ちついてゆっくりと蜂から距離をおくようにしてください。
万が一、家のなかで蜂に遭遇したときは、部屋の明かりを消し窓を開けるようにしましょう。
そしてなるべく安全な距離をたもち、蜂が家の外に出ていくのを待ってください。
蜂の巣に近づきすぎない
蜂の巣を見つけても、むやみに近づくのはNG。
蜂を刺激しないようにゆっくりと蜂の巣から距離をとってください。
また自身で駆除をする場合も、防護服を着用したうえで蜂の巣と適切な距離をたもってください。
その状態でスプレーの駆除剤を噴射しましょう。
無理だと思ったら駆除を中断する
たとえ自分で駆除を行っているさいちゅうでも、無理だと思ったらすぐに作業を中断してください。
そして、蜂から距離をおき安全な場所に避難して、専門の駆除業者に連絡してください。
その状態からでも対応してくれる業者もありますので「絶対に自分で最後までやるんだ」など無理をする必要はありません。
蜂の巣や死骸を直接触らない
蜂の巣を無事に駆除できたときも、絶対に手でさわってはいけません。
巣に蜂が残っていることも多くありますし、死んだと思っていた蜂がじつは生きていて刺してくるということも少なくありません。
かならずホウキやちりとりで処理するようにしましょう。
駆除後には換気と手洗いをしましょう
駆除には大量の薬剤を使用します。
人間やペットにも害がある場合がありますので、駆除が終わったあとは部屋を換気し、手や道具をきちんと洗いましょう。
このように、蜂の巣の駆除時にはさまざまな注意点があります。
もちろん、自分で駆除しようと思えばできなくないケースもありますが、より安全を考えるのでしたら、以下のパートを参考に専門の業者に駆除を依頼してください。
自分で駆除する以外の方法の紹介
自治体に依頼
市区町村では蜂の巣駆除を行っているケースがあります。
また市区町村によっては駆除費用の補助金が出ることもありますが地域によって異なります。
このように自治体に依頼することのメリットは、出費を抑えられるという点。
ただし岡山の多くの市では公共の場所以外にできた蜂の巣の駆除を行っていないことがほとんどです。
駆除業者に依頼
専門の駆除業者に依頼するというのがもっとも安全かつ確実な方法です。
ただしデメリットとしては、自分で作業するよりも費用が多くかかってしまう点。
また、なかには見積もりよりも高額の請求を行っている業者もいるため、業者選びにはご注意ください。
おすすめ業者の紹介
当サイトである「お庭番守」は蜂駆除を得意としております。
お困りの際は、ご連絡ください。
また、岡山県には他にもおすすめの業者が複数あります。
こちらの記事(内部リンク)も参考に、業者を選んでください。
まとめ
以上が、蜂の巣駆除の安全な方法のご紹介です。
この記事でご紹介しましたように自分で駆除する方法もありますが、蜂の巣駆除は簡単ではありません。
刺される危険性もあり、刺された場合、命に関わるケースもあるので安全に駆除するためには業者を利用しましょう。